父が還暦を迎えた時、祝いの品として氷見の寒ぶりが欲しいというので、ネットで調べて富山県の漁師が営む鮮魚店から取り寄せた。

取り寄せた食材を調理した時のエピソード

取り寄せた食材を調理した時のエピソード

父が還暦を迎えた時

■ 33歳 女性
父が還暦を迎えた時、祝いの品として氷見の寒ぶりが欲しいというので、ネットで調べて富山県の漁師が営む鮮魚店から取り寄せた。12キロの物をお願いしたのだが、天候の関係もあるので、釣れ次第発送ということでしばらく待った。
発送の段階になってから、お店の方から、どういう状態で送るかと聞かれたので、1本そのままの状態でとお願いすると、12キロのぶりとなると素人では頭を落とすのも難しいと言われた。父にその事を伝えると、自分でさばけるから大丈夫というので、1本の姿のままでお願いした。
私は、プロの人が素人には難しいと言うし、父は自営業で手を使う仕事をしていたので、もし、ひどい怪我でもしたら仕事が出来なくなることなどを考え、心中穏やかでは無かった。
だが、父は言い出したら聞かないので、とりあえず魚をさばく日は、いつでも病院に行けるように家で待機していた。
魚が届いた当日、予想以上の大きさだったので、私と母は知り合いの魚屋でさばいてもらおうと提案したのだが、父は自分ですると言って聞かなかった。そして、さばき始めたのだが、私たちの心配をよそにあっと言う間に頭を落とし、切り身とアラを作っていた。天然のぶりは切るとすぐに血合いの色が悪くなるので、大きめのブロックの切り身を何個かつくり、近日中に食べる分量以外は急速冷凍した。
味は文句なしで大変喜んで食べていた。その身の美味しさも喜ばしかったのだろうが、自分でさばいた喜びもあったようで、あれくらいは簡単だと何回も言っていた。